
ナツメグは薄茶色の丸い粒で、ナッツのように見えます。ナツメグの採れるニクズキの木は、インドネシアのバンダ諸島が原産。高さ12メートルにもなる常緑の木で、楕円形の葉を茂らせ、淡い黄色の小さな花を咲かせます。果実は黄色っぽいアンズのような実で、熟すと割れて、中の種が現れます。
種からは、2種類のスパイスがとれます。種を赤い網目状のものが包んでいて、これを乾燥させるとメースというスパイスになります。メースを取りのぞいた後、盆などの上で、4〜6週間乾燥させます。すると、種の内側でからからと音が鳴るよう になるので、殻を割って中の核を取り出します。これがナツメグです。
ナツメグは、甘い温かみのある香りがし、さまざまな食べ物の味を引き立てます。肉の臭みけしとして、ハンバーグやミートソースなどの挽き肉料理に使われたり、ジャガイモや卵料理、乳製品にもよく合います。アラブ世界では昔から、ラム 料理やマトン料理に使われてきました。ヨーロッパでは、野菜のピューレや肉のシチュー、焼き菓子やフルーツのデザートにも使われます。