レモングラス lemongrass

葉と茎

 レモングラスは1メートルにもなるイネ科の多年草で、東南アジア全土に生えています。頑丈で細長い葉が根元から密生して、茂みのように成長します。葉をちぎるとレモンによく似た香りがしますが、これはレモン特有の成分 “シトラール”を含んでいるためです。レモンのような酸味はありません。

 葉は乾燥させてハーブティーなどに利用しますが、料理には主に茎を使います。下から15〜20センチの白い部分を押しつぶしたり、刻んだりして加えます。東南アジアの料理に非常によく使われます。

 ベトナムでは、魚にレモングラスのスライスをのせて蒸し魚を作ります。焼肉を漬けこむタレに加え、生野菜やライスペーパーで巻きながら食べたりもします。タイではトムヤンクンなどのスープに香りをつけます。他のハーブと一緒にすりつぶして、カレーペーストを作ります。

 欧米料理でも活躍するハーブです。チキンや魚のブイヨンをとるときに入れたり、エビやホタテ、白身魚の料理にあわせたりします。フルーツとの相性もよく、桃や洋ナシのコンポートを煮るときに加えます。

 レモングラスは、数千年前からインドで薬草として用いられ、中国でも頭痛や下痢などの治療に使われてきました。現代ではさわやかな香りが好まれて、石けん、洗剤などを作る際にも使われます。水蒸気蒸留してとれる精油は、香水の材料にもなっています。

戻る