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バジルは栽培されているものだけで、150種類以上の品種があります。葉が紫色のパープルバジル、シナモンの香りがするシナモンバジル、しわのよった葉のレタスバジルなどです。日本でバジルとして流通しているのは、スイートバジルです。丸いつややかな葉が特徴で、香りが強く、風味は温かで刺激があります。
スイートバジルはイタリアで最もよく食べられるバジルで、ジェノヴァバジルとも呼ばれます。マルゲリータなどのトマトソースのピザにちらして焼いたり、松の実やオリーブオイルと一緒にミキサーにかけてジェノヴァソースにする食べ方が有名です。トマト、ナス、ニンニクなど地中海沿岸でとれる野菜、エビやホタテ、白身魚、鶏肉など優しい風味のものとよく合います。小麦粉とも相性がよく、パンやパスタに練り込んだりします。
アジアでもバジルはよく使われますが、ヨーロッパのものとは香りが異なります。タイではカレーペーストに、甘草のような味がするタイバジルを使います。ガパオライスは、鶏ひき肉とホーリーバジルを炒めてご飯にかけた料理です。サラダには柑橘系の香りがするレモンバジルやライムバジルを加えます。
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バジルの語源は、古代ギリシャ語のbasileus phuton(王にふさわしいハーブ)です。4000年以上の歴史があるハーブで、古くから魔法のような力を持つと信じられ、尊ばれてきました。古代エジプト人はミイラ作りにこのハーブを使い、ギリシャでは喪の象徴とされていました。原産地インドでは今でも聖なる植物とされ、寺院の周りに植えたり神事に用いたりします。天国への扉を開けるとして、亡くなった人の胸に置かれることもあります。