ベイ bay

ローリエの木。生垣にも使われる

 日本語で月桂樹、フランス語でローリエといいます。東地中海地域原産のクスノキ科の木で、10メートルの高さにまで成長する木です。葉や硬くてツヤがあり、ちぎると甘い香りがします。これをハーブとして利用します。摘んでそのまま使うこともできますが、一般に売られているのは乾燥させたものです。

 葉はそのまま、ところどころちぎって料理に加えます。風味はゆっくり浸透していくので、長く煮込む料理やマリネ、ピクルスに向いています。肉や豆を下ごしらえでゆでる時にも使います。フランスでは、テリーヌやパテを焼くときに上に1〜2枚乗せたり、ベシャメルソース(ホワイトソース)に入れたりします。カスタードソース、ライスプディングやフルーツを煮る時に加えると、スパイシーで心地よい香りが加わります。

 ローリエは古代ギリシャの時代から神聖なハーブとされ、宗教儀式に用いられてきました。病気や魔物、雷を遠ざけるとも信じられ、表玄関に植えられたりもしました。この木の小枝や葉で編んだリース(花冠)は、英知や名誉の象徴として、競技や戦闘の勝者、学者や詩人の頭にのせられました。ローマ時代には帝国全土に広まりました。やがて開拓者たちによって、南北アメリカ、オーストラリアにまで伝わっていきます。

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